ボードゲームの記録

ボドゲをプレイするだけでは勿体ないので形にすることにしました

テラフォーミングマーズ よくある質問とルールミス③

カード個別での内容について書きました。

を参照している項目も多いのでぜひそちらも見ていただきたい。

 

ゲーム中に最大でも5枚しか使わない企業と違い、カードは山札を一周することもありこのゲームの多くの問題点はプロジェクトカードで発生するとも言える。

本来これを一番最初に書きたかったが、タイルの基本ルールや企業の単純なテキストと違い複数のカード同士の組み合わせで起こる現象はより複雑で多いが、を理解できていればほとんどがミスなくプレイできると思いそちらを優先した。

 

「カード個別」

 

研究に次ぐ研究火星大学

月の総督ポイントルナ

金星総督金星中継ステーション

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まず多くの人が直面するであろう、タグ問題。

これ以外にも色々例はあるが 「タグAに反応するカード」+「タグAを二つ持つカード」の組み合わせである。

結果として2回効果を誘発する。

「○○タグのあるカード」とよく書かれているが、実際には「使用する(した)カードの○○タグ数」と読み変えれば良い。

このゲームは慣れれば言語依存がなくアイコンを読めば遊べる素晴らしいゲームだ。

 

上記の例の場合、

月の総督ポイントルナは「1ドロー」「1ドロー」できる。

金星総督金星中継ステーションはプレイコストを「-2MC」「-2MC」でプレイできる。

 

研究に次ぐ研究火星大学は処理が少しややこしくなる。

ルールブックP9の「複数の即時効果(および今プレイしたカードによって起動する他の効果)があれば、それらを好きな順で実行することができます」を参照する。

火星大学がある状態で研究に次ぐ研究をプレイすると、起こる即時効果それによって起動する他の効果は以下となる。

「1ドロー」

「1ドロー」

「1枚捨てて1枚引く」

「1枚捨てて1枚引く」

これらをどの順で処理しても構わないので(普通なら)2枚引いてから捨てるカード

を吟味して火星大学のいわゆる「ルーティング効果」を処理するだろう。

また火星大学の効果は「しても良い」なので手札が完璧なら効果を発動しなくても良いことを忘れずに。

 

 

ウイルス・エンハンサ

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上記の例と同じようなタグ問題だが、さらにややこしい文章が書かれている。

まず、前述のタグに反応する効果はタグ毎に誘発するということから高度な生態系、生態系の研究というタグお化け達は3回誘発する。

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この時誘発するウイルス・エンハンサの効果はこうだ「動物or植物or微生物タグをプレイしたら植物を獲得orそのカードに動物か微生物を配置」

これがどちらも3回誘発するのである。

 

この文章を読んで自分がやったプレイは、

自分の場に「ウイルスエンハンサ」があり、手札に「捕食獣」があるが誰も動物を持っていないので今からプレイする「高度な生態系」に意味のない動物を3つ配置してあとで「捕食獣」のエサにしてしまおう、3VPはおいしい!

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 NGである。文面を見ただけではおかしい理由はないが、正直ルールの穴を突くというか「アウト以外はセーフでしょ」みたいな気持ちにはなった。

そしての企業セレスティックでも書いたように「そのカード上に置くことのできない資源は置けない」というルールを見つけた。言い方が難しいが「そのカード自体の効果で配置することのできない資源は他の効果でもこのカード上に置けない」とでもいうべきか。

とにかく意味のない(あることもあるが)資源は置けないのだ。例えば「動物」と「戦闘機」マーカーが混ざる可能性もあるしなにより風情が無い。

 

ということでこのカードをプレイするときは

①タグに動物or植物or微生物がいくつあるか?

②そのカードに動物or微生物を配置できるか?

 

(配置できないなら)タグ分だけ植物をもらう

→処理終わり

(配置できるなら)タグ分だけそのカードに動物または微生物を配置しても良い

④タグ数-配置した数だけ植物をもらえる

→処理終わり

ということになる。

 

例えば生態ゾーンなら動物と植物をそれぞれ1個ずつ、ということも可能である。

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また、の企業マニュテク(ヴィーナス)でも書いたように「カード使用条件(左上のコストとアイコン)を満たせばあとの効果によるアイコンを自由な順で処理していいよ」という解釈で、マニュテクで植物0から公窒素苔類をプレイする方法がある。

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これと同じ処理を利用すれば、マニュテクでない一般企業でも「ウイルス・エンハンサが場にあり」「植物を1個所持している」状態で公窒素苔類をプレイできることとなる。公窒素苔類の効果を使う前にまずウイルスエンハンサで植物を1つ生み出すことが可能であると解釈する為だ。

 

いくつかのQAをメーカーに投げたところ、

〈公窒素苔類〉ですが、植物を2個失わなくてはプレイすることができません。

これはコストに当たる部分であり、ルールブック9ページの「まず、コストを払う」という基本ルールにおいて、本来であれば、カードのそれ以降の効果(植物の産出量を2増やす)を適用する「前」に、解決しなくてはならない部分です。(英文でも「First you must pay the card’s cost. Then....」とあります)

一方〈マニュテク〉は「資源の産出量を増やした際、その資源を獲得する」能力があります。 作者の「〈好窒素苔類〉のコストを、〈マニュテク〉が(一瞬後)に生み出す植物で払ってもよい」という裁定は、「最初にコストを払う」という基本ルールとは矛盾し、未来の資源を先取りしています。

とはいえ「作者の裁定が常に一番正しい」と考えるべきですので、アークライトとしても、それを正しいとして認識を改め、今後とも正しい回答に努めてまいります。

と返答があったのでBGGでの作者の回答が最優先なようだ。

和訳の問題や処理の手順が非常に怪しい面もある中、メーカーが丁寧に対応してくださり感謝しています。

 

ロボット作業員

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これまた面倒なカード。

まずロボットがコピーできるのは建物タグのあるカードの産出ボックス。よくソレッタなんかをコピーしたらすごいことになりそうだと思うが、建材タグを忘れないように。

 

次に、そのカードの産出ボックスをコピーすることになる。

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産出ボックスは背景が茶色の部分であることは言わずもがなで、ロボットはカードの産出ボックスを全てコピーするので上記のカードであれば電力産出も-2する必要があり、通常のカードプレイ時と同じくこの電力-2の産出を払えないのであればコピーすることもできない。そして産出ボックスではない酸素濃度はコピーできない。

 

また、建物タグのあるカードならばコピー可能なので以下のようなプレリュードカードや企業カードでも対象にできる。

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まとめると、

建物タグが必要

産出ボックスの中身を全部適用できる事

プロジェクトカードに限らず企業やプレリュードでも可

ということになる。

 

またロボット作業員にはいくつか個別で裁定が出ているものもある。

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これらのカードは「建材またはチタン」の産出があり、コピーしたときにはどちらかを選べそうな気がするが、

ここにあるように「コピー元のカードのタイルで得た資源の産出」を得るようだ。コピーしたときにはもちろんタイルを配置しないので注意。

 

またここでは「青カードの上側の効果やアクションは対象外だよ」とも言っている。
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なので上記のカードの温熱+2をコピーすることはできない。

 

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これに関しては定かではないが、企業の効果(Effect)も対象外であると思われる。

上記で言えばタルシスにコピーできるものはなく、リサイクロンは建材だけで植物はNGだと思う、企業についての記述は見つけられなかったので詳しい方いたら教えて下さい。

 

 

帯水層くみ上げ

エウロパより水の輸入

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建材(またはチタン)で支払い可と書かれているが、それぞれ8コストまたは12コストに建物や宇宙タグがついているような支払い方をする事ができるという意味である。

以前、「建材で支払い可」と書いてあることから建材1個で海を置く人がいたがそういうことではない。

またアクションなので1世代に1度しか使えない(忘れがち)

 

低温菌

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よくわからんと言われたので。

植物タグ専用の建材のような微生物が貯まると覚えておけば良い。

 

所有権主張

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キューブを置くだけなので、配置時の資源はもらえない。

同じく開拓王や自分のタイルを参照するカードには影響しない。

 

保護生息域

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「除去されない」 だけなので動物系のカードなどで「産出を減らす」効果は受ける。

 

共同研究

研究ネットワーク
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カードというか、ワイルドタグについて。

アクションとは

・手札のプレイ

・称号獲得

・青カードのアクション使用

など他にも褒賞やコロニー建設などなどがあるが、ワイルドタグが関係するのは上記の行動だけだと思って良い。

上記の行動を取る際、このカードのタグを変更して得をするならば変えたほうがいいだろう。

厳密には、アクション「手札をプレイ」を選んだ段階でタグが変化すると考えて良い、その時点でこれを科学タグに変更することでその後実際にプレイする手札の科学タグ条件などを満たすことができる。

同じように「称号獲得」アクションを選んだ段階でタグを建物タグにし、本来7個しかなかった建物タグを8個にすることで「建設師」を取ることを選べるというわけだ。

 

またワイルドタグとなると必ずアリドール(コロニーズ)の話が出てくる。

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新しいタグを得るとMC産出+1という効果だが、

・ワイルドタグが持ってないタグになったときにMC産出増えますか?

・ワイルドタグを得たときにMC産出が増えますか?

という問題がある

 

まずワイルドタグが変化したときについては、アリドールが「獲得するたび」とあるのでワイルドタグは「変化」であり獲得していないので増えないという認識で良いと思われる。ここでも同じような回答をしている。

 

ワイルドタグ自体をタグとして扱うか?という質問に意図としては「タグの獲得」というのは「永続的に変化しないタグが公開状態で場に置かれる事」を意味してるという考えらしく、ワイルドタグは「変化するタグ」なのでこれはタグではないんだというようなことを言っている。

イベントカードが公開されずに裏向きになるので獲得してないのと同じ。

 

自分のアクション実行時にはなにかのタグになり、相手ターン中はタグ無しカードとして使用する。(ただしコミュニティサービスでタグ無しカードとして数える)

と書いてあるように見えます。違ったら教えて下さい。

・・・と難しい例ばかりを上げたが実際は便利で助かるカードなのでぜひ使ってほしい。タグ関連の称号や条件付きを緩和できるのはすごく助かる。

 

飛行船

温室

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同じようなアイコンとテキストだが、「全地図上」と「火星上」は大きく違う。

この他にも人工衛星税関ステーション移民シャトル火星鉄道など、どこを参照して数えるのかは常に確認してほしい。

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ローバー建設

草食動物

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こちらも同じような書き方をしているカードは多い、「自分が」なのか「誰でもいいから」○○したときなのかをよく確認すること。

ちなみにこちらはアイコンが基本的には「誰かが○○したら誘発」ならば赤枠で囲ってあるはず。

 

エウロパよりの輸送船団 ・大輸送船団

氷小惑星 ・氷床コロニー

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海タイルを置く+a のカード達。

カード内効果は自由に処理順を選べるため、海配置+ドローのカードはまずカードを引いてその内容を見てから海の場所を考えるほうが良い。

海2枚配置は正しくは海1配置+海1配置なので1つずつ処理できる(ドローにおいてから内容次第でチタンor建材を得るか等)

海+コロニーは海に置いてその箇所がドローであればその内容次第で建てるコロニーを考えるなど。

 

海タイル、またはドロー系のカードは不確定なドローを処理してから他のを選んだほうが得をするケースが多い(先ドロー警察)のでこの順番を選べるのは大きなメリットと言える。

 

巨大氷小惑星

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巨大だったり小さかったりする謎の惑星、正直かなりデカいと思う。

このブログを書こうと決めた理由がノクティス市とこのカードだった為ある意味思い出深い。

このカードと相手の場の極地の藻類が合わさったときの挙動がわからなかった。

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まずこのゲームでは処理中に処理が挟めるのかというところが分からず、

・巨大氷惑星を全部処理したあとで極地の藻類で植物+4

・巨大氷惑星の効果で海を配置する効果に極地の藻類が割り込み、最後に植物-6

と2つのパターンが考えられ他のルールなどを漁った結果、これは極地の藻類で生み出された植物を除去できそうだな、と思っていたらアプリ版テラフォーミングマーズで相手の植物を焼けなかったのだ。

結果としてアプリで処理できない効果なんだろう、と思うことにした。

 

結果としてこのカード2枚が自分と相手で合わさった時、

・温度+1

・温度+1

・海配置1枚(その後植物+2)

・海配置1枚(その後植物+2)

・誰かの植物-6(選ばなくても良い)

を自由な順で処理できるので、結果として極地の藻類を持った相手に最大限の植物除去を行えるということがわかった。

 

 

 

①②③と駆け足で書き、忘れないうちにと理由付け等もあって長くなってしまったので、もっと簡潔なQAをそのうちまとめたいと思う。それかカード1枚ずつでもう少し丁寧に書くか、いずれにせよもう少しわかりやすいまとめが必要だと思った。

プレイする方々の快適なゲームの参考になりますように。

 

ルールミスや、このカードは?などあればTwitterにて教えて下さい。